
「せっかく歯を白くしたいのに…差し歯だけ浮いちゃったらどうしよう?」
鏡の前でニッと笑った瞬間、「あれ?」と思ったことはありませんか?
ホワイトニングで綺麗な白い歯を目指したいのに、差し歯だけ白くならなかったらどうしよう…そんな不安を抱えている方は、意外と多いんです。
実は、差し歯と天然歯はホワイトニングの効果が違うため、気をつけなければいけないポイントがあります。でも安心してください。解決策はちゃんとあります!
「ホワイトニングをしたら、差し歯の色だけ浮いて見える?」
「差し歯の色も自然に馴染ませるには、どうしたらいいの?」
そんな疑問に、専門的な視点からわかりやすくお答えしていきます。
あなたが自信を持って笑えるように、最適な方法を一緒に考えていきましょう!
ホワイトニングの基本
ホワイトニングは、歯の表面や内部にある着色成分を分解し、歯を白くする方法 です。しかし、ホワイトニングが効果を発揮するのは天然の歯のみ。
ホワイトニングの種類には、以下のようなものがあります。
- オフィスホワイトニング(歯科医院で専用の薬剤とライトを使用)
- ホームホワイトニング(自宅でマウスピースと薬剤を使用)
- セルフホワイトニング(エステやサロンで提供されるが、効果はマイルド)
どの方法でも、人工物である「差し歯」は白くならないということを知っておく必要があります。
1. ホームホワイトニング
- ホワイトニングを自宅で行うために、まず歯科衛生士より指導を受ける
- ホワイトニングの歯並びのマウスピース(トレー)を歯科医院で作製してもらう
- トレーにホワイトニングの薬剤(過酸化尿素)を決められた分量入れ、一定の時間歯に装着する
- オフィスホワイトニングと比べて即効性はないので何度か繰り返し行う必要がある
- 回数は必要だが、時間をかけて歯の着色汚れを分解し、成分を浸透させるため、白さを長く保つことが可能
2. オフィスホワイトニング(当院では行っておりません)
- 歯科医院で歯科衛生士が行うホワイトニングの施術のことをオフィスホワイトニングという
- ホワイトニングの薬剤(過酸化水素)を歯に塗り、専用の光を当てて歯を白くする
- 短時間で効果が表れるという
- ホームホワイトニングと比較して色戻りが早く起きやすい
3. セルフホワイトニング(当院では行っておりません)
- ネイルサロンや美容院などで無資格のスタッフの指導のもとで自分自身で行う
- 酸化チタン・重曹・メタリン酸・炭酸カルシウムなどの薬剤を塗布する
- LEDライトを当てて薬剤をふき取れば終了
- 歯の痛みや違和感があっても有資格者がいないためすぐに対応できない
- 他の治療法と比べて安い費用ではあるが、専門家がいない環境で行わねばならないというリスクがある
ホワイトニングの仕組み
ホワイトニングとは、主に過酸化水素(または過酸化尿素)という薬剤を使用し、歯の内部にある色素を分解することで、歯を白くする方法です。具体的には、以下のようなメカニズムで効果を発揮します。
- 薬剤がエナメル質の細かい隙間に浸透
- 象牙質の着色成分を分解し、明るい色にする
- 結果として、歯全体が白くなる
ただし、この作用が効果を発揮するのは天然歯(自分の歯)に限られます。
差し歯はホワイトニングで白くなる?
差し歯にはさまざまな種類があります。材質によっては、ホワイトニングで白くすることができるものもありますが、多くの場合、ホワイトニングの効果は期待できません。
各素材のホワイトニング効果
差し歯の種類 | ホワイトニングの効果 |
---|---|
セラミック | 変色しにくいが、ホワイトニングでは白くならない |
プラスチック(レジン) | 変色しやすいが、ホワイトニングでは改善不可 |
金属にセラミックを焼き付けたもの(メタルボンド) | 変色することもあるが、ホワイトニング不可 |
ジルコニア | 変色しにくいが、ホワイトニングでは変化なし |
そのため、ホワイトニング後に差し歯の色が浮いてしまう可能性があるため、事前に歯科医に相談することが重要です。
神経を抜いてしまった(抜髄)の歯や人工的に作製された詰め物(インレー)や被せもの(クラウン)に対してはホワイトニングを行うことができず、着色汚れが付いたままの状態となります。
セラミックの歯にホワイトニングが効かない理由
セラミックは、ホワイトニングの薬剤が作用する「色素の分解」ができないため、色が変わりません。その主な理由は次の通りです。
1. セラミックは無機質である
セラミックは陶器と同じような無機質の素材でできています。ホワイトニングの薬剤は「有機物(天然歯のエナメル質や象牙質)」に対して働くものなので、無機物のセラミックには作用しません。
2. 色は表面のコーティングで決まっている
セラミックの歯は、表面に特殊なコーティングが施されており、このコーティングにより自然な光沢と白さが維持されています。ホワイトニングの薬剤はこのコーティングを変化させることができないため、色を白くすることができません。
3. 色が内部まで染み込まない
天然歯は象牙質に色素が染み込みやすく、ホワイトニングによって内部の色を分解できます。しかし、セラミックは水を吸収しない非吸収性の素材のため、色素が染み込むこともなければ、ホワイトニングで変色を改善することもできません。
差し歯の色が気になる場合の解決策
ホワイトニングで差し歯を白くすることはできませんが、いくつかの方法で違和感を解消できます。
クリーニングや研磨をする
セラミック自体の色は変えられませんが、コーヒーやワイン、タバコなどによる表面の着色汚れ(ステイン)は、歯科医院でのクリーニングで落とせる場合があります。歯科医院で専門的なクリーニングや研磨を受けると、表面の汚れやくすみが取れ、ツヤが戻ることがあります。
差し歯を交換する
もし現在のセラミックの色が気に入らない場合、より白いセラミックに交換するのが最も確実な方法です。ただし、削る必要があるため、費用や歯の負担を考慮する必要があります。特に、オールセラミックやジルコニアは変色しにくく、自然な透明感が出るためおすすめです。
表面にコーティングを施す
差し歯の色調を調整するために、ホワイトコート(歯の表面に塗る一時的な着色材)を施す方法もあります。ただし、永久的なものではなく、定期的なメンテナンスが必要です。
セラミックを選ぶ際のポイント
セラミックの歯を作る際には、以下の点を意識すると「より自然で満足できる仕上がり」になります。
- 将来的にホワイトニングを考えているなら、やや白めのセラミックを選ぶ
- 「シェードガイド」を使って、自分に合った色を歯科医と相談する
- 定期的にクリーニングを受けて、着色汚れを防ぐ
- セラミックの種類(ジルコニア・E-maxなど)による色の違いを理解する
まとめ
ホワイトニングで歯の色を白く改善されたいと思う方はおられますが、この治療法ができない方もおられます。重度のむし歯や歯周病の方・歯にヒビや割れがある方・妊娠中や授乳中の方・子供・知覚過敏の方・無カタラーゼ症の方です。ホワイトニングという審美治療が、胎児の発育や授乳にどう影響を与えるのか、安全面に問題はないのかなどわからない点も多いからです。
歯の色を白くしたいけど、どのような方法が良いか気になる方は、かかりつけの歯科医院、もしくは審美歯科を行っているクリニックへお気軽にご相談ください。ホワイトニングで差し歯の色を変えることはできませんが、適切な方法を選べば、自然な美しい歯を手に入れることが可能です。
もし、ホワイトニングを考えているなら、まず歯科医院で「ご自身の差し歯の材質」をチェックしてもらい、最適な対策を相談してみてください。