
「なんか冷たいものがしみるな……」と思ったときには、すでに虫歯はエナメル質を突破し、象牙質に到達している可能性があります。そして、さらに放置すると、歯の神経にまで達し、ズキンッ!と耐えがたい痛みに変わることも。
ここで問題なのは、 「痛みが出たときには、すでに治療が大がかりになっている」ということ。 もし初期段階で見つけていれば、削る量も最小限で済み、治療回数も短くて済んだかもしれません。
目次
虫歯はあなたの気づかないうちに進行する
「え? 虫歯ってそんなに進行が早いの?」と思うかもしれません。でも実は、虫歯はあなたが気づかない間に静かに進行し、ある日突然、鋭い痛みとなって襲いかかるのです。
たとえば、温かい飲み物を飲むとき、ごくごくとのどを通った後に、ちょっとしみる。そんな程度の感覚だったとしても、実はそれは虫歯の信号。そのまま放置すると、やがて夜も眠れないほどの痛みに変わることも。
痛くなってから歯医者に行くと、たいてい歯を大きく削る気の重い治療が必要になります。その前に…早めに気づけば、もっと優しい治療ができるのです。
早期発見の3つのメリット
1. 治療が簡単に済む
→ 初期の虫歯であれば、フッ素塗布や小さな詰め物で治療が完了することが多く、歯を削る範囲が少なくて済みます。これにより、神経を刺激することなく治療ができるため、痛みをほとんど感じずに済みます。虫歯が進行すると、治療自体も長くなり、神経に影響を及ぼす可能性が高まります。
2. 治療時間や費用を節約できる
→ 早期に発見すれば、通院回数も最小限で済み、治療費も抑えられます。例えば、初期段階の虫歯であれば1回の治療で終わることもありますが、進行してしまうと根管治療やクラウン(被せ物)が必要になり、治療期間が数ヶ月に及ぶことも。さらに、進行した虫歯の治療は保険適用の範囲でも費用がかさむため、早期治療の方が経済的負担を軽減できます。
3. 未来の歯を守れる
→ 一度削った歯は元に戻ることがありません。削る量が増えるほど歯の強度が低下し、割れたり折れたりするリスクが高まります。虫歯が進行すると、最終的に抜歯が必要になることも。早めに治療を受けることで、歯の寿命を延ばし、将来も自分の歯で食事を楽しむことができます。
虫歯の早期発見が重要な理由
虫歯の早期発見は、歯の健康を守り、虫歯が進行して歯が深刻な状態になるのを防ぐ為に非常に重要です。虫歯の早期発見が重要な理由は以下の通りです。
1. 虫歯を早期治療すれば簡単に治療出来る
小さな虫歯は治療回数や費用が少しで済みますが、虫歯を放置して進行させてしまうと歯に大きな穴があき、痛みが出たりして、治療が難しくなって費用もかさみます。虫歯を早期に発見出来れば、より少ない負担で治療できます。
2. 虫歯による痛みと不快感の予防
虫歯が大きくなって神経に達すると、ズキズキとした痛みが続くようになります。虫歯で歯に穴があいた状態では、食事の度に食べ物がつまり、不快な思いをすることにもなります。虫歯を早期治療出来れば、これらの症状を防ぐことが可能です。
3. 虫歯が進行すると歯の損傷が進み噛めなくなる
虫歯が進行して歯に大きな穴があいたり歯が割れてしまったりすると、噛む力が弱くなったり、咀嚼機能の低下がみられるようになります。虫歯を早期治療すると歯の機能を失わずに健康に保つことができます。
4. 歯の寿命を延ばす
虫歯を早期発見し、軽症のうちに治療出来れば歯や歯の神経を守ることが出来ますので、天然の歯を長持ちさせることに繋がります。
虫歯のサインを見逃さないようにしよう
虫歯は初期段階では自覚症状を感じることが少なく、気づかずにそのまま放置して悪化させてから歯科医院に行くケースが殆どです。
虫歯は重度になると、歯を大きく削って詰め物や被せ物が必要になったり、痛みが出ている時は神経を取る場合もあります。
虫歯のサインは以下のようなものです。
- 歯が痛い、飲み物がしみる
- 歯茎が赤く腫れる
- 歯の変色、穴があく
1.歯が痛い、飲み物がしみる
虫歯が進行してエナメル質が溶けて薄くなると、歯の神経に食べ物や飲み物の温度が刺激として伝わって、痛みとして感じることがあります。
2.歯茎が赤く腫れる
虫歯の初期段階では痛みが起こりませんが、歯茎の周囲や歯との境目に歯垢が溜まると、歯茎に炎症が起こって歯茎が赤く腫れます。これを。虫歯の早期発見のサインの一つとして、見逃さないことが重要です。
3.歯の変色、穴があく
歯のエナメル質が虫歯菌の出す酸で溶けることを脱灰といい、歯の表面の艶がなくなります。歯の色が違ってきたときは注意が必要です。
また、酸によって歯に穴が空いたり黒ずんでいるときは、歯の内部が虫歯になっている可能性もありますので、早めに歯科を受診しましょう。
虫歯の再治療は歯を失うことに繋がる
小さな虫歯であっても、同じ歯を何度も虫歯治療すると、以下のようなことが起こります。
- 治療で歯を削るので天然歯が段々小さくなる
- 削った部分が少ない場合は詰め物をする
- 削った部分が大きくなると被せ物になる
- 歯の奥まで虫歯になると神経を取る必要がある
- 歯の根まで虫歯が進むと抜歯になることもある
このように、虫歯治療を繰り返すと、最終的には歯を失うことになります。
歯を失ったらどうなる?
虫歯や歯周病で1本でも歯を失ってしまうと、ブリッジ、部分入れ歯、インプラントのどれかの方法で治療する必要があります。奥歯などで他人から見えないからといって治療しないで放っておくと、左右でバランスよく噛むことが出来なくなります。
その結果、顎関節症を発症したり、身体のバランスが崩れて頭痛や肩こりが起こることもありますので、たかが1本と思わずに治療する必要があります。
ブリッジと入れ歯は保険適用で治療可能なため、手軽に治療を受けることが出来ます。しかし、ブリッジと入れ歯は他の歯で支える必要がありますので、周囲の歯を傷める原因になり、歯を次々に失う結果に繋がります。
歯を失わずに済むようにするには、虫歯や歯周病にならないように要望することが重要です。
定期検診がなぜ重要なのか?
「痛くなったら行く」ではなく「痛くなる前に行く」
定期検診では、以下の点をチェックしてくれる
- 虫歯の初期症状
- 歯石やプラークの除去
- 歯ぐきの状態(歯周病予防にも!)
たった30分の検診が、あなたの未来の歯を守る!
まとめ

早期発見のメリットは、何も「今」だけの話ではありません。虫歯が進行し、削る範囲が広くなると、将来的に歯がもろくなり、抜歯や入れ歯のリスクが高まります。でも、定期的に検診を受け、早期に虫歯を発見できれば、一生自分の歯で食事を楽しめる可能性がぐんと高まるのです。
「まだ大丈夫」ではなく、「今のうちに」が未来のあなたの笑顔を守ります。
あなたの大切な歯、気づかぬうちにSOSを出しているかもしれません。一度、歯医者さんでチェックしてみませんか?
同じ歯を繰り返し虫歯治療した場合、徐々に歯を削っていくことになるため、最終的には歯を失うことに繋がります。そのため、虫歯を予防し、虫歯になってしまっても早期発見出来ることが重要になります。虫歯の早期発見のためには、家庭でのセルフケアに加えて歯科医院での定期健診を受けることをお勧めします。
また、痛みなどの症状が全くない場合に、「痛みがないから大丈夫」と思っていても、気づかぬうちに虫歯が進行しているかもしれません。
あなたの健康な歯と笑顔を守るために、今すぐ歯科検診を受けてみませんか?