矯正歯科

インビザラインで歯が動く仕組みとは?

インビザラインで歯が動く仕組みとは?

鏡を見て、ふと感じる歯並びの悩み。「もっと綺麗な歯なら、笑顔に自信が持てるのに…」と、何度思ったことか。でも、矯正って痛そうだし、ワイヤーが目立つのも気になる。忙しい毎日の中で、「治したいけど、今さら矯正なんて…」と諦めかけている人も多いかもしれません。

でも、もしも――ワイヤーなしで、透明なマウスピースをつけるだけで、歯が少しずつ動いて理想の歯並びに近づくとしたら?そんな魔法のような方法があるとしたら、気になりませんか?

それが 「インビザライン」 です。

この透明なマウスピース矯正が、どうして歯を動かせるのか。その秘密を分かりやすく解説していきます。

インビザラインとは?

インビザラインは、 透明なマウスピース型の矯正装置 です。従来のワイヤー矯正とは異なり、

  • 目立たない(透明なため、装着していても気づかれにくい)
  • 取り外し可能(食事や歯磨きの際に外せるので衛生的)
  • 痛みが少ない(ワイヤーによる締めつけがなく、ゆるやかに歯を動かす)

といったメリットがあります。

では、なぜマウスピースをつけるだけで歯が動くのでしょうか?

インビザラインで歯が動く仕組み

歯はなぜ動くのか?

歯は 顎の骨に直接埋まっているわけではなく、歯根膜(しこんまく) というクッションのような組織に支えられています。矯正治療では、この歯根膜に 持続的な力 を加えることで、

  • 圧力がかかった側の骨が少しずつ吸収される
  • 反対側では新しい骨が形成される

というメカニズムを利用して、歯を動かします。

マウスピースがどのように力をかけるのか?

インビザラインでは、 1枚のマウスピースで約0.25mmずつ歯を移動 させます。患者さんの歯並びに合わせて 複数枚のマウスピース を作成し、

  1. 約1週間~10日ごと に新しいマウスピースに交換
  2. それぞれのマウスピースが わずかに異なる形状 をしており、歯に少しずつ力を加えて段階的に歯を動かしていく
  3. 最終的に、計画した理想の歯並びへと移動

という仕組みになっています。

コンピューターシミュレーションによる精密な計画

インビザラインは、 3Dシミュレーション技術 を活用し、治療開始前に 歯の移動を詳細に計画 します。これにより、

  • 「どの歯をどのタイミングで、どれくらい動かすか」が決められる
  • 無駄な動きがなく、スムーズに治療が進む
  • 患者さん自身も、治療開始前に 治療後の歯並びを確認 できる

といったメリットがあります。

マウスピースでどのように歯を動かすのか

マウスピース1枚で最大0.25mm歯を動かすことが出来ます。マウスピース交換時の新しいマウスピースは現在の歯並びよりも0.25mm程度動いた形になっています。

現在と歯並びとマウスピースは一致していないため、マウスピースを装着した途端に歯に力がかかって、締めつけられるような感じになります。そして歯は0.25mm程度動いた状態のマウスピースの形にぴったり合うように動き始めます。

歯の動きは以下のメカニズムで実現されます。

1. マウスピースによる歯への圧力

マウスピースが歯に与える力はとても微小なものですが、継続的に圧力をかけることで歯の周囲の骨組織が適応して、少しずつ移動します。

2. 骨が新しい歯の位置に従って再構築される

天然歯の周囲には歯根膜と呼ばれる組織があり、歯と骨を繋いで歯を支えています。歯に矯正力を作用させると、歯は力のかかっている方向へと移動を始めます。

その際に、歯根膜が圧迫される側の歯槽骨は吸収され、歯根膜が引っ張られる側では歯槽骨が再形成されます。

3. マウスピースを定期的に付け替えて歯を動かして行く

新しいマウスピースにつけかえてから2~3日の間は歯茎がムズムズしたり、締め付けられるような感じがすることが多いですが、これは歯が新しいマウスピースの形に動こうとしているからです。

交換してすぐの新しいマウスピースは、その時点での実際の歯並びよりも最大で0.25mm歯が動いた形に設計されています。そのため、新しいマウスピースにつけかえた瞬間に、歯は新しい位置に向かって動こうと始めます。

インビザラインで理想の歯並びへ

インビザラインで歯が動いて行く状態を4段階に分けてご説明します。

1. 初めてのマウスピース

インビザライン

最初のマウスピース(アライナー)を装着し、マウスピースそのものに慣れる期間です。最初は軽い力で歯列の歪みを修正していきます。

2. 歯の移動が始まる

インビザライン

マウスピースは7日~1週間毎に定期的に交換していきます。1枚のマウスピースで0.25mm程度歯が動くように設計されているため、歯を少しずつ目標の位置へ動かして行きます。

3. 歯が動いていくのを歯科医師が管理する

診療

インビザライン治療中の通院は2~3ヶ月に1回程度です。歯科医師が矯正治療が計画通りに進んでいるかをチェックします。動きにくい歯がある場合には治療計画に調整を加えます。

4. 最後のマウスピースで歯の位置を固定する

最終のアライナーで歯列の最終的な整列を完成させ、その位置に歯を固定させるための保定期間に入ります。

アライナーは、数年前は患者さんが2ヶ月毎に来院される毎に数枚をお渡しするようなシステムでしたが、現在では最初に全部お渡しするのが主流になっています。そのため、患者さんご自身がマウスピースの袋に書いてある数字をしっかりとチェックして、順番を間違えないようにアライナーを付け替えていかねばなりません。

実際に矯正を始めるとどうなる?

  • 最初の違和感 → マウスピースをつけたときの異物感は数日で慣れる
  • 徐々に変化を実感 → 数ヶ月ごとに歯並びが変わっていく
  • 噛み合わせも改善 → 見た目だけでなく、しっかり噛めるようになる

矯正後の変化

  • 自信を持って笑える → 歯並びが整い、思いきり笑顔になれる
  • 虫歯・歯周病の予防 → 歯が磨きやすくなり、口腔内の健康が向上
  • 長期的なメリット → 噛み合わせが良くなることで、顎や身体の健康にも良い影響が

インビザラインのメリットと注意点

インビザラインのメリット

  • 目立たない → 透明なため、見た目が気にならない
  • 痛みが少ない → ワイヤー矯正よりも緩やかに力を加えるため、痛みが軽減
  • 取り外しが可能 → 食事や歯磨きの際に外せるので、衛生的
  • 通院回数が少ない → ワイヤー矯正よりも頻繁な調整が不要

インビザラインの注意点

  • 1日22時間以上の装着が必要 → しっかり装着しないと、予定通りに歯が動かない
  • 自己管理が重要 → 取り外し可能だからこそ、サボると効果が出ない
  • 適応できないケースもある → 歯並びが複雑すぎる場合は、他の矯正方法の方が適していることも

まとめ

歯のキャラクター

インビザラインは、マウスピース型の矯正治療法で、7日~1週間ごとに新しいマウスピースに交換して、歯を目標の位置に移動させていきます。

各マウスピースは1枚で0.25mmずつ歯を動かすよう設計されており、歯科医師による定期的な監視下で治療が進行します。最後のアライナーで歯の位置を固定し、美しい歯列を完成させます。

マウスピースが歯に微小な圧力をかけることで、歯の周囲の骨組織に吸収と再生が起こることで歯が移動します。

「歯並びを治したいけど、矯正には抵抗がある…」そんな方にこそ、インビザラインはおすすめです。

透明で目立たず、快適に歯並びを整えられるこの方法なら、あなたの理想の笑顔に近づけるはず。まずは 歯科医院でカウンセリングを受けて、自分に合うかどうか確認 してみませんか?

笑顔に自信を持つ未来、あなたも一歩踏み出してみましょう!

この記事の監修者
医療法人真摯会 高槻クローバー歯科
院長 髙野 祐

2013年 岡山大学 歯学部卒業。2014年 岡山大学病院臨床研修終了

▶プロフィールを見る

高槻クローバー歯科

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック