歯と口のトラブル

歯茎からの出血を放置すると危険?

歯茎からの出血を放置すると危険?
「歯茎からの出血、気にしてるけど放置していませんか?」

朝、歯を磨いているとき、ふと歯ブラシに赤い血がにじんでいるのを見つける。「あれ?また出血してる…」
でも、痛くもないし、大したことじゃないよね?と、そのままにしていませんか?

実は、そんな小さなサインこそ、あなたの体が「助けて!」と叫んでいる証拠かもしれません。

「忙しくて歯医者に行く時間がない…」
「昔からたまに血が出るけど、問題なかったし…」
「みんな同じようなこと言ってるし、そんなに深刻じゃないでしょ?」

そんなふうに後回しにしてしまう気持ち、よく分かります。でも、もしその出血が 「歯周病の始まり」 だったとしたら?
そして、放置し続けることで 大切な歯が抜け落ちてしまう未来 につながるとしたら…?

今日は、そんな「なんとなく放置しがち」な歯茎からの出血が、なぜ危険なのか、そしてどうすれば防げるのかをお話しします。最後まで読めば、今日からあなたの歯を守る大きな一歩が踏み出せるはずです。

歯茎からの出血は、実は危険なサインかも?

「たかが出血」ではない理由

歯茎からの出血は、「歯周病の初期症状」である可能性が高いです。 放置すると、歯を支える骨が溶けてしまい、最悪の場合、歯が抜けてしまうこともあるのです。

日本人の成人の約8割が歯周病予備軍

厚生労働省の調査によると、日本人の成人の約8割が歯周病またはその予備軍だと言われています。 つまり、多くの人が「出血は大したことない」と油断してしまっています。

もしこのまま放置したらどうなる?

歯茎の出血を放置すると、こんな未来が待っているかもしれません。

  • 歯がグラグラする → 最終的に抜ける
  • 口臭が悪化し、人とのコミュニケーションが億劫になる
  • 歯周病菌が血管を通って全身へ → 心筋梗塞・脳梗塞のリスク増加

「え?そんなに大ごとなの?」と思った方もいるかもしれませんが、歯周病は「サイレントキラー」と呼ばれ、自覚症状が少ないまま進行する病気なのです。

歯茎からの出血の年齢別起こりやすさ

厚生労働省の「e-ヘルスネット」の報告によると、歯周病を持つ患者のうち約40%が歯肉出血を体験しています。これは、日本国内で行われた調査結果に基づいており、歯周病が進行するにつれて歯肉からの出血が起こりやすくなることを示しています。特に45歳以上の層で歯周ポケット保有者の割合が高く、歯の喪失防止が進んでいるにも関わらず、歯周病に罹患するリスクを有する歯が増えていることが報告されています。

年齢別歯肉出血を有する者の割合 年齢別歯肉出血を有する者の割合

この統計についての詳細は、厚生労働省の「e-ヘルスネット」の以下のURLで確認できます:
[e-ヘルスネット 歯周病]

これらの情報は、日本国内における歯周病の現状を理解し、適切な予防や治療への意識を高めるために重要です。

今すぐできる!歯茎の出血を止める3つの方法

では、具体的にどうすればいいのか? 今すぐ実践できる対策を紹介します。

正しい歯磨きを身につける
→ 力を入れすぎず、やさしく磨く。歯間ブラシやフロスも活用する。

歯科検診を受ける
→ 「痛くなってから行く」のではなく、「予防のために行く」習慣をつける。

生活習慣を改善する
→ 喫煙・ストレス・食生活の乱れが歯周病を悪化させる。バランスの良い食事と適度な運動も大切。

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歯茎からの出血の原因

歯茎の出血は様々な原因によって引き起こされますが、最も一般的なのは以下のようなものです。

1. 歯磨き時の出血

力を入れて強くブラッシングをし過ぎたり、硬い歯ブラシを使っている場合に、歯茎を傷つけて出血を引き起こすことがあります。

2. 歯周病による出血

歯周病は、歯茎の炎症、赤み、腫れ、出血などを伴う病気です。初期段階では「歯肉炎」と呼ばれ、進行すると「歯周炎」に至ります。

3. 栄養不足による出血

特にビタミンCやビタミンKが不足すると、歯茎の健康が損なわれ、出血しやすくなります。

歯磨き時の出血は、多くの場合、歯磨きの方法を改善することで改善します。一方で、歯周病や栄養不足による出血は、より深刻な問題のサインであり、専門家の診断と治療が必要になることがあります。

放置するとどうなる?歯茎出血の危険性

歯茎からの出血を放置することは、多くのリスクを孕んでいます。以下は、その代表的な危険性です。

1. 歯周病の進行

歯茎の出血を放置すると、歯肉炎は徐々に進行し、より深刻な歯周炎に至ります。これにより、歯を支える骨が徐々に失われ、最終的には歯の喪失につながる可能性があります。

2. 全身疾患のリスク

歯周病は心臓病や糖尿病、呼吸器疾患など、全身の様々な疾患と関連があるとされています。口内の炎症が全身に影響を及ぼし、これらの疾患のリスクを高めることが指摘されています。

3. 美容への影響

歯茎の健康は、見た目にも大きな影響を与えます。歯茎の炎症や出血、歯の喪失は、笑顔の美しさを損ねる原因となり得ます。

これらの危険性を避けるためには、歯茎からの出血に気付いたら、すぐに原因を特定し、適切な対処を行うことが重要です。特に、定期的な歯科診療を受けることで、歯周病の早期発見・早期治療が可能となります。

歯茎からの出血への正しい対処法

歯茎からの出血に対しては、適切な対処を行うことが重要です。

1. 正しい歯磨き方法

歯ブラシは柔らかめのものを選び、歯茎を傷つけないように優しく磨きましょう。また、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、歯と歯茎の間に残った食べ物のカスや歯垢を除去できます。

2. 適切な食生活

ビタミンCやビタミンKを豊富に含む食品を摂取しましょう。これらのビタミンは、歯茎の健康を維持し、出血を防ぐのに役立ちます。

3. 定期的な歯科健診

定期的に歯科医院を訪れ、専用の器機を使用したプロのクリーニングを受けることで、歯石の除去や歯周病の早期発見・早期治療が可能となります。また、歯科医師や歯科衛生士からのアドバイスを直接受けることができます。

これらの対処法を実践することで、歯茎の出血や虫歯等の病気を予防し、健康な口内環境を保つことができます。

家庭でできる予防策

歯茎からの出血や歯周病を防ぐためには、日々の生活習慣の中で予防策を行いましょう。

1. 正しい歯磨きグッズの選び方

柔らかい毛の歯ブラシを使用し、歯茎を傷つけないようにしましょう。電動歯ブラシを使う場合は、圧力センサー付きのものを選ぶと良いでしょう。

2. 口内環境を整える食品

抗炎症作用を持つ食品や、ビタミンC、ビタミンKを豊富に含む食品を積極的に取り入れましょう。例えば、オレンジやキウイ、緑黄色野菜などがおすすめです。

3. ストレス管理の重要性

ストレスは身体の抵抗力を低下させるため、歯茎の病気を引き起こす可能性があります。定期的な運動や趣味の時間を持つことで、ストレスをためないようにしましょう。

これらの予防策を日常生活に取り入れることで、歯茎からの出血や歯周病のリスクを減らし、健康な口内環境を保つことができます。口内の健康は全身の健康に直結しているため、小さな変化にも注意を払い、早めの対策を心掛けましょう。

まとめ

歯茎からの出血は、多くの場合、歯周病やその他の口内疾患のサインです。このような出血を見過ごすことは、さらなる健康リスクを引き起こす可能性があります。日々の適切な口内ケア、健康的な食生活、定期的な歯科診療を通じて、歯茎の健康を守り、全身の健康維持に努めましょう。

この記事の監修者
医療法人真摯会 高槻クローバー歯科
院長 髙野 祐

2013年 岡山大学 歯学部卒業。2014年 岡山大学病院臨床研修終了

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高槻クローバー歯科

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック