予防歯科・定期健診

歯石取りの頻度は何か月に1回がいいの?

歯石取りの頻度は何か月に1回がいいの?

毎日の歯磨きを丁寧に行っていても、知らない間に歯に歯石が付いてしまうことがあります。歯石は放置するとむし歯や歯周病のリスクを高めるため、定期的な除去が重要です。歯石取りの頻度や注意点についてご説明します。

歯石とは?

歯石取り

歯石は、歯垢(プラーク)が唾液のミネラル成分と反応して硬化したもので、歯ブラシや歯間ブラシでは取り除くことができません。放置するとむし歯や歯周病の原因となるため、歯科医院で専用の器具を使って削り取る必要があります。

磨き残した食べ物のカスに細菌が付着して増殖すると、食後から約8〜24時間で歯垢が形成されます。 それから2日程度で歯垢の石灰化が始まり、そこから12~15日の間に歯石になるといわれます。

毎日歯磨きが必要なのは、歯に歯垢をためないためです。歯に歯垢が残ったままになってそのまま時間が経過すると、歯垢は歯石に変わります。

歯石取りの理想的な頻度

スケジュール
  • 歯磨きができている人は、一般的に「半年に1回」の歯科医院でのクリーニングが推奨されます。しかし、これはあくまで最低限の目安であり、歯茎に炎症が起こっている場合は、その治療のためにクリーニングの頻度を増やす必要があります。
  • 磨き残しが多い人や歯石がつきやすい人は、より頻繁に歯科医院に通う必要があります。特に、高齢者や間食が多い人、過去にむし歯治療を数回受けていて虫歯が出来やすい人は、歯石の蓄積が早いため、3~4ヶ月に1回の受診を検討することが望ましいです。

歯石があまりついていない場合は、定期健診時のクリーニングで歯科衛生士が歯石除去も行います。歯石がかなりついていて、除去に時間がかかる場合は、次回は歯石取りのみの目的で来院していただくケースがあります。その場合は保険のきかない自費診療になることがありますので、事前に確認しましょう。

歯石取りのメリット

  1. 口腔内の清潔を保つ・・歯石を除去することで、口臭の原因となる細菌の繁殖を抑えることができます。
  2. むし歯や歯周病の予防・・定期的なクリーニングにより、むし歯や歯周病の早期発見と予防が可能です。
  3. 歯の美しさを保つ・・歯石除去により、歯の表面が滑らかになり、ステインや着色汚れも取り除くことができます。

歯石を放置するリスク

歯石を放置すると、口臭や見た目の悪化だけでなく、むし歯や歯周病のリスクが増大します。特に歯石は表面がザラザラしているため、歯垢や細菌が付きやすくなるという悪循環が生まれます。また、歯石の中の細菌が原因で歯茎が炎症を起こし、歯周病が進行すると、最終的には歯を失う危険性もあります。

歯石除去後の注意点

歯石を取った直後は歯の表面が汚れやすくなっています。以下の点に注意しましょう。

1. 飲食のタイミング

歯石除去後30分ほどは飲食を控えましょう。特にコーヒーやお茶などは歯にステインが付きやすくなります。

2. 適切な歯磨き

歯石除去後は、ペリクルと呼ばれる唾液由来の保護膜が一時的に剥がれているため、汚れが付きやすくなります。丁寧な歯磨きを心がけましょう。

歯石がつきにくくする方法

1. 丁寧な歯磨き

1日2回の歯磨きのうち、就寝前の歯磨きには特に時間をかけるようにしましょう。歯磨き剤を使うことで、歯石の予防効果が高まります。

2. 食生活の見直し

間食の回数を減らし、口腔内の細菌繁殖を抑えましょう。食事の後には必ず歯磨きを行うことも大切です。

歯科医院での定期健診の重要性

歯科健診

歯石除去は、単に歯を綺麗にするだけでなく、定期的な通院を通じて口の中の状況を把握し、早期発見・早期治療に繋げることができます。歯科医院での定期健診を継続することで、自分では気づけない問題点を見つけることができ、長期的な口腔健康を維持するために役立ちます。

歯石取りの頻度に関するQ&A

歯石とは何ですか?

歯石は、歯垢(プラーク)が唾液のミネラル成分と反応して硬化したもので、歯ブラシや歯間ブラシでは取り除くことができません。歯石が放置されると、むし歯や歯周病の原因となるため、歯科医院で専用の器具を使って削り取る必要があります。歯垢が石灰化して歯石になるまでには2日から15日程度かかります。

歯石取りの理想的な頻度はどれくらいですか?

歯石取りの理想的な頻度は、一般的に半年に1回の歯科医院でのクリーニングが推奨されます。しかし、歯茎に炎症がある場合や歯石がつきやすい人は、3~4ヶ月に1回の頻度で通院することが望ましいです。特に高齢者や間食が多い人、むし歯治療の経験が多い人は、より頻繁な受診が必要です。

歯石取りのメリットは何ですか?

歯石取りのメリットには、口腔内の清潔を保ち口臭の原因となる細菌の繁殖を抑えること、むし歯や歯周病の予防、歯の美しさを保つことが挙げられます。定期的なクリーニングにより、むし歯や歯周病の早期発見と予防が可能であり、歯石除去により歯の表面が滑らかになり、ステインや着色汚れも取り除くことができます。

まとめ

歯石取りの頻度はお口の中の状態によってケースバイケースです。一度歯科の定期健診を受けてみると、次回は何か月後に予約を取れば良いのかがわかります。

定期的なクリーニングを通じて、むし歯や歯周病の予防、口腔内の清潔維持を心がけましょう。自身に合った最適な頻度を歯科医師と相談し、健康な歯を保つための習慣を身につけてください。

この記事の監修者
医療法人真摯会 高槻クローバー歯科
院長 髙野 祐

2013年 岡山大学 歯学部卒業。2014年 岡山大学病院臨床研修終了

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高槻クローバー歯科

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック