歯の着色汚れの原因は、日常の飲食物やたばこが原因のケース、むし歯や歯周病など口腔内の健康に原因があるケース、ご自身の歯の色が黄ばみがかかっている原因のケースと3種類あります。
歯の着色汚れの原因は?
ステイン(stain)という英語を聞く機会は多いでしょう。歯科医院では着色汚れを指します。元来、歯の色が黄色いという方もおられるでしょうが、それ以外の日常生活による変色の原因をご説明します。日常の飲食、もしくは歯の病気の原因が挙げられますが、今回は咀嚼による飲食の影響による着色汚れについてご紹介いたします。
どんな食べ物や飲み物が着色汚れを引き起こす?
ポリフェノール成分を含んだ食品や飲料が着色汚れを起こします。例を挙げますと、赤ワイン、コーヒー、紅茶、緑茶などの飲料、そば、チョコレート、カレー、生姜などの食べ物に多く含まれています。それらを噛む、もしくは飲むと、どれも色が濃いという共通点があります。つい摂取しがちですが、黄ばんだ歯にしたくないという方は、一日五杯コーヒーを飲んでいる方は、一杯を水に変えてみましょう。食べ物については、色素沈着という面では問題ですが、摂取により体に栄養を与えることができるという良い面にも目を向け、しっかり摂取しましょう。
歯を覆うペリクルが原因で着色汚れ?
ポリフェノール成分がお口の中に入ると、歯のエナメル質を覆うペリクルという薄い膜と結合します。ペリクルは唾液由来で酸性から歯を薄く保護してくれる膜でメリットはありますが、粘性が強いという特徴によりプラークの足場になるデメリットもあります。タンパク質由来のペリクルはポリフェノール成分と結合すると、着色汚れを発生します。
歯にステインが付着してしまうと、水でうがいを行う位では取れません。そのため、白い歯にするには、歯科衛生士に専用の薬剤を塗布してもらう治療法が必要です。また、喫煙習慣のある方は着色汚れが付きがちです。紙巻きタバコは直接歯にヤニが染みつくため、更に強固です。口臭の原因にもなりますし、大切な体に与える影響を考えて、タバコをやめるように改善してみましょう。
歯の着色汚れを取り除き白くする対処法
お口の健康状態ではなく、飲食が原因と歯科医師に診断された場合は、ホワイトニング用の歯磨き粉を利用しましょう。一般的に販売されています。なるべく研磨剤の配合が少ない歯磨き粉を選び、毎日の歯みがきに使用してください。歯の着色汚れを落とすためには、食後のブラッシングでのお手入れを怠らないようにしましょう。ただ、ご自分で歯を磨くのみでは、綺麗な白い歯並びを取り戻すことは難しい場合が多いです。
歯の白さを求める方は、ホームホワイトニングと呼ばれるトレーにジェルを塗り、自宅で行うホワイトニング対策を行う方法をおすすめします。それよりもきれいな白さにされたい方は、クリニックでスタッフによる歯のクリーニングを受診する必要があります。歯石が除去され、つるつるとした歯の表面になり、その際にフッ素塗布で歯質をより強くする処置を行ってもらえます。
歯の着色汚れの原因になる飲み物や食べ物に関するQ&A
歯の着色汚れの原因は、日常の飲食物やたばこ、口腔内の健康状態、ご自身の歯の色の3つの要素が考えられます。
赤ワイン、コーヒー、紅茶、緑茶、そば、チョコレート、カレー、生姜など、色が濃く、ポリフェノール成分を含んだ食品や飲料が着色汚れの原因となります。
歯の着色汚れを取り除くためには、歯科医師の指示に従い、専用の薬剤を塗布してもらう治療法が必要です。また、定期的な歯磨きや口内清掃を怠らず行うことも重要です。
まとめ
どんな人でも食事は必要なので、食事で噛む度に歯は少しずつ傷がつきます。子供の頃の白いきれいな歯はダメージを蓄積して、時間が進行すると、黄ばんでしまいがちになるという点を忘れないよう注意してください。ホワイトニングでは効果が薄いと考えられる方は、歯を削り、セラミックのかぶせ物を被せる治療法(痛みが出た場合は神経を取る)について、ドクターとご相談されるのをおすすめします。