歯と口のトラブル

歯茎から膿が出る原因と治療方法

歯茎から膿が出る原因と治療方法

ある日ふと鏡を見て、「あれ…なんか歯茎が腫れてる?」と気づいたあなた。そして、じわ〜っと白っぽい液体が出てるのを見て、ゾッとしたこと、ありませんか?

痛みが強いわけじゃないけど、どこかムズムズする違和感。
なんとなく口臭も気になるし、人と話すのがちょっと憂うつになったりして。

「このまま放っておいても大丈夫かな…?」なんて、自分に問いかけてるかもしれません。

でもね、実はその“歯茎から出てる膿”って、
カラダが静かに発している「限界サイン」なんです。

誰でも、「歯医者に行くほどじゃないかも」って迷う瞬間、あります。でもそれ、ほんの少しの勇気があれば、未来の笑顔がもっと守れるかもしれません。

この記事では、「歯茎から膿が出る」原因や治療方法を、わかりやすく・やさしく解説していきます。気になる今こそ、ちゃんと向き合ってみませんか?

歯茎から膿が出るのって、もしかしてヤバい?

「なんか、歯茎から変なものが…」と感じたこと、ありませんか?
それ、もしかすると膿(うみ)かもしれません。白っぽくてネバネバ、ちょっとニオイも気になる…なんて時は要注意。

膿が出るというのは、身体からのSOSサイン。
多くの場合、以下のような症状とセットで現れます。

歯茎の腫れや赤み

歯を押すと違和感や痛みがある

噛むとズキッと痛む

口臭が気になる

こういった症状がある場合、放っておくと悪化する可能性が高いので、なるべく早く歯科医院を受診しましょう!

歯ぐきから膿が出てる場合は見ればわかる?

はい、ズバリお答えすると…
膿が出ているかどうかは、自分で“なんとなく”気づくことはあるけど、確実に見分けるのはむずかしいです!

とはいえ、いくつかのポイントをチェックすると、膿の可能性を疑う“ヒント”はありますよ。

歯ぐきから膿が出てるかも?セルフチェックポイント

歯ぐきの一部がぷくっと膨らんでる

白っぽい液体が出たことがある(とくに朝とか)

膿が出たあと、一時的に痛みや腫れが引いた

金属っぽい味や、変な口臭がする

歯ぐきを押すと変な感覚がある

こうしたサインがあると、膿が歯ぐきの内側にたまっている可能性が高めです!

でも見た目だけじゃ100%判断できない理由

見た目では「ただの腫れ」に見える場合も、実は歯の根の奥で炎症が進行してて、膿がたまってるケースもあります。

逆に、「膿っぽく見えて実はそうじゃない」ってこともあります。
たとえば、傷や口内炎が原因で滲出液(しんしゅつえき)っていう透明な体液が出てることもあるんです。

歯の根の先に膿がたまっている「根尖病変」

親知らずの周囲で膿がたまる「智歯周囲炎」

歯周ポケットの奥深くに炎症がある「重度の歯周病」

これらは見た目が普通でも進行してることがあるから、「痛くない=大丈夫」は超キケン!

じゃあ、どうしたら確実にわかるの?

一番確実なのは、やっぱり歯科医院でのチェック

レントゲンや歯周ポケットの測定など、プロの診断で「膿の有無」「原因」「どのくらい進行してるか」までしっかり分かります!

歯科医院では、

レントゲンで歯の根の状態をチェック

歯ぐきの深さや状態を専用の器具で検査

必要に応じてCTで膿の位置まで特定

など、患者さんの目には見えない部分までしっかり診断してくれるので、
「これは膿だったのか!」とハッキリわかるし、すぐ治療にもつなげられます。

膿が出てるかどうかって、自分では見えにくいし、気づきにくい。
でも、不安を放置するよりも、ちょっと勇気出して歯科医院で確認する方が、安心とスッキリを早く手に入れられます。

“見た目だけじゃ分からないものこそ、見てもらおう。”
それが、自分の歯と口の健康を守る第一歩です。

だからこそ…次に知ってほしいのがコレです。

放置するとどうなる?じわじわ広がる口内トラブル

膿が出る状態をそのまま放っておくと、どうなるのか…正直、けっこう怖いです。

放置した結果、起こりやすいトラブル

歯周病が進行 → 歯の周りの骨が溶け、最悪の場合は歯が抜けることも。

感染の拡大 → 膿のもととなる細菌が、周囲の組織や骨にまで広がるリスク。

慢性的な痛みや口臭 → 生活の質をガッツリ下げる原因になります。

全身への影響も!? → 糖尿病や心疾患との関連も指摘されてます。

こうなる前に、「ちょっとでもおかしいな」と感じたら即アクション!早めの対処が大切です。

歯茎から膿が出たときの応急処置

応急処置

自分で膿を出さない

腫れている部分を強く押したり、針を刺して膿を出してはいけません。更に症状が悪化する可能性があるからです。ご自身で膿を出さず、クリニックで処置を受けましょう。

では、どうやって応急処置をすればいいの?

膿が出ているときは、殺菌作用のあるうがい薬でかるくうがいをして、患部を清潔にしましょう。アルコールを含んだうがい薬は刺激が強いので、低刺激のものを選びます。冷たい水で濡らしたタオルを頬の上から患部に当てると、炎症が少しおさまる場合があります。(冷やしすぎには注意しましょう)

お薬を飲んだ方がいいの?

頭痛の時などに飲む痛み止めがあれば、服用してみましょう。鎮痛と炎症を鎮める効果が期待できるため、症状が和らぎます。

実は多い!歯茎から膿が出た患者さんのケース

実際、歯科医院でよくあるのが「何か出てるけど、痛くないから様子見てた」パターン。

でもね、痛みがない=安心ではないので注意が必要です。

よくあるケース例

歯の根っこに膿がたまっていた(根尖性歯周炎) → 被せ物の中で虫歯が進行し、歯の神経が死んでたパターン。

親知らずの周囲に膿(智歯周囲炎) → 親知らずの周りが磨きにくく、細菌が溜まって炎症を起こすケース。

歯周ポケットが深くなり膿が出ていた(歯周病) → 長年の歯垢と歯石の蓄積で、気づかぬうちに悪化。

これらはいずれも治療が必要な状態。歯科医院での診断と処置が不可欠です。

治療でどう変わる?口元の未来予想図

「膿が出てたのが嘘みたいに快適!」と感じる患者さんも多いのがこの治療の特徴。
しっかり治療を受ければ、以下のように改善が期待できます。

歯茎の腫れや膿がなくなる

口臭が軽減、口の中がスッキリ!

痛みがなくなり、食事が楽しくなる

健康的な歯茎の色に戻る

将来の抜歯リスクを減らせる

つまり、「歯茎から膿」って、実はチャンスのサインでもあるんです。

早期発見・早期治療で未来が大きく変わります。

歯科医院で受けられる治療内容を解説

じゃあ、実際に歯科でどんな治療を受けられるの?というのが次の気になるところですよね。

主な治療内容

歯垢・歯石の除去(スケーリング)
→ 歯周病の原因となる汚れをきれいに取り除きます。

根管治療(神経の治療)
→ 膿がたまってる歯の根の中を消毒・清掃する治療です。

膿の排出処置
→ 膿がたまっている場合は、小さな切開で排膿し、炎症を抑えます。

被せ物や詰め物の再治療
→ 古い被せ物・詰め物の下に問題がある場合は、新しく作り直します。

親知らずの抜歯
→ 智歯周囲炎の原因が親知らずなら、抜歯が推奨されることもあります。

上記のような治療を通じて、歯茎の膿を根本から改善していきます!

早めの健診と日々のケアが最大の予防法!

膿が出る前に、予防できるのが一番。毎日のケアと、定期的なチェックが大事です!

予防のための習慣チェックリスト

毎日ていねいな歯磨きができているか?

フロスや歯間ブラシで歯と歯の間もケアできてる?

定期的な健診に通っているか?

被せ物や詰め物の劣化をそのままにしていない?

「なんか変だな」と思ったら、早めに相談できてる?

どれもシンプルだけど、効果的な習慣です。
歯茎は正直なので、ちゃんとケアしてあげると応えてくれますよ。

まとめ

膿が出る前に、歯茎とちゃんと向き合おう!

歯茎から膿が出るのは、身体からの「助けて!」のサイン。でも安心してください。原因が分かれば、きちんと治せるトラブルです。

大切なのは、気づいたときに放置しないこと。早めの対応と、日々のケアを続けることで、口の中はちゃんと健康を取り戻せます。

「なんか変かも…?」と思ったら、まずは歯科医院へ!

この記事の監修者
医療法人真摯会 高槻クローバー歯科
院長 髙野 祐

2013年 岡山大学 歯学部卒業。2014年 岡山大学病院臨床研修終了

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高槻クローバー歯科

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック