なぜ、子供のあごが成長しなくなってしまったのでしょうか?
あごが小さい子供が多い。その原因は?
あごのサイズが小さくなった原因として、最近は軟らかい物ばかり食べるようになってきたことが考えられます。軟らかい食べ物ばかり食べていると噛む回数が激減してしまうのです。
特に子供の噛む力が弱くなってきています。噛むことは、たくさんのメリットがありますので、子供の心身の発達のためにもとても重要です。
子供の顎の発育のためには噛み方も大切!
「たくさん噛む」ことが重要視されていますが、「噛む回数」ばかりが顎に影響している訳ではなくて、「噛み方」も大事なポイントです。
軟らかい物を食べる時は、単純な上下運動だけになっていて、硬い物を食べる時は、上下運動と奥歯を使ってすりつぶすような横動きも加わります。
この横に動く力が顎の成長にとって大切であることがわかってきました。大切なことは、いろんな硬さの食べ物をバランス良く、たくさん噛みつぶしながら食事をすることです。
噛むことのメリット
①顎を発達させる
顎が弱かったり歪んでいると、身体全体の筋肉や姿勢に大きく影響します。小さい頃から噛む動作をたくさんすることで顎の骨が強く丈夫になり、大きく成長します。顎が大きく育たないと、歯並びに大きな影響が出てしまい、歯並びが悪くなってしまいます。
②唾液の分泌が増える
よく噛むと唾液の分泌が増えます。唾液の働きで食べ物の消化・吸収をしやすくしたり、カルシウムと結びついて歯を強くしたり、口の中を清潔にし虫歯を予防したりと様々な働きをします。
③脳を発達させる
たくさん噛むと脳が刺激されて血液の流れが活発になり、脳が活性化されます。脳が活性化されることで、物事を計画したり判断し行動することができるようになります。
④集中力を高める
たくさん噛むことで、脳内に緊張を和らげる科学物質が増えて、精神的に気持ちを落ち着かせることができます。噛むことによって緊張感やストレスを抑えることができるため、集中力や記憶力を高める効果もあるようです。
⑤食べ過ぎを防ぐ
たくさん噛むことで、脳内で満腹中枢が刺激され、満腹感が得られます。そのことによって食べ過ぎを防ぐことができます。
噛む力を育てるための工夫
噛むことが苦手な子供が増えていることから、噛む食事の楽しさを感じられるように工夫することも良いと思われます。
3歳くらいまでは、少し硬めの果物(リンゴや梨、柿など)を少しずつ取り入れて、良く噛んで食べることに慣れさせていきましょう。4歳頃からは、根菜類の繊維質の多い野菜やこんにゃくなど、弾力のある食材も取り入れたメニューも少しずつ増やしていく工夫が必要です。
顎の小さい子供に関するQ&A
子供のあごが小さくなった原因は、最近軟らかい物ばかり食べるようになったことが考えられます。
子供の噛む力が弱くなる理由は、軟らかい食べ物ばかり食べているため噛む回数が減少していることが挙げられます。
噛むことによって顎の骨が強く丈夫になり、顎の発育を促すことができます。
まとめ
子供の顎が小さくなっている原因として、「軟食化」による噛まないことが大きな理由とされています。噛まないことで、顎が小さくなるだけではなく、大切な成長時期に様々な影響を与えてしまうことになるので、噛むことで得られるメリットを十分に知って頂き、早い段階で「噛む」食習慣を取り入れていきましょう。