子供の虫歯予防のために、親の手による仕上げ磨きはとても重要ですが、小さなお子さんが仕上げ磨きを嫌がることがあります。子供が嫌がらないように仕上げ磨きをするにはどうしたらいいのかご説明します。
目次
子供が嫌がらない仕上げ磨きのやり方
仕上げ磨きに慣れないうちに子供に不快な思いをさせてしまうと、その後は仕上げ磨きをしようとすると「イヤイヤ」をするようになってしまいます。最初の段階で子供が嫌がらないようにする配慮は大変重要です。
仕上げ磨きを習慣づける為には、最初の段階で子供が嫌がらないように、楽しく出来るように工夫しながら行いましょう
お母さんがガーゼで子供の歯を拭き取る時に、子供に歯ブラシをもたせてあげて、歌を歌いながら一緒に行うと、楽しい状態で仕上げ磨きを受けることが出来ます。
ぬいぐるみやお人形に仕上げ磨きの真似をして遊ぶのもおすすめです。子供が自分の手で歯磨きをしているときは、しっかり注意して見守りましょう。歯ブラシをくわえたままで歩いて転ぶと事故に繋がりますので、特に注意が必要です。
仕上げ磨きを子供が嫌がらないようにするには・・
- 歌を歌いながら楽しく行う
- ぬいぐるみやお人形に仕上げ磨きをして遊ぶ
仕上げ磨きで子供が大泣きしたら?
子供を捕まえて仕上げ磨きをしようとしたら大泣きされることもあるでしょう。無理に続けると歯磨きを嫌がる子になってしまいますので、激しく嫌がっている時には少し時間をおいてから再度挑戦しましょう。
年齢別の仕上げ磨きのやり方
1歳~2歳の仕上げ磨きのやり方
前歯の乳歯が上下8本くらい生え揃うまではガーゼで歯をふいてきれいにしてあげましょう。親御さんの人差し指にガーゼを巻いてぬるま湯で濡らし、赤ちゃんの歯の汚れをやさしく拭き取ります。
赤ちゃんが嫌がる時は無理に行わず、少しずつ慣らしていきます。
その後、歯の本数が増えてきたらいよいよ歯ブラシを使い始めるタイミングとなり、仕上げ磨きもスタートさせます。
1歳~2歳くらいまでは、虫歯になりやすい上の前歯を特に丁寧に磨いてあげましょう。
2歳~の仕上げ磨きのやり方
2歳を過ぎたタイミングで乳臼歯(奥の乳歯)が生えてきます。乳白氏の生え始めはまだ歯の構造がしっかりと完成していませんし、歯肉が一部かぶっていて汚れがたまりやすい状態です。
臼歯面の溝は狭くて歯ブラシの毛先の届きにくい所なので、乳歯の奥歯の虫歯は大抵この部分から発生します。食べカスが入り込んで歯垢になりやすいので、磨き残しがないように丁寧に汚れを取りましょう。
仕上げ磨きを重点的にする場所と仕上げ磨きのタイミング
重点的に磨く場所は、虫歯になりやすい場所です。
- 奥歯の噛み合わせの上下左右4箇所
- 上の前歯
- 前歯と犬歯の間
寝ている間はお口の中の唾液の分泌が減り、細菌の繁殖しやすい時間帯となります。そのため、夕食後や寝る前の仕上げ磨きを日課にして行いましょう。
仕上げ磨きはどうやるの?
1.歯ブラシの毛先が歯の面にまっすぐなるように当てます。歯ブラシの毛先が歯と歯ぐき(歯肉)の境目や、歯と歯の間にきちんとあたっているのかを確認しながら行います。
2.歯ブラシは軽い力で動かします。歯ブラシの毛先が広がってしまう場合は、力の入れすぎです。
3.歯ブラシの動かし方は、小刻みに5~10ミリ幅くらいで往復させます。歯は丁寧に1~2本ずつ磨きます。
4.歯ブラシで擦って歯垢を落とすためには、1か所につき20回以上は動かしましょう。歯磨きの順序を決めておくと、磨き忘れの歯が出来たりしません。
仕上げ磨きは何歳まで行うべき?
仕上げ磨きは何歳までと決められているわけではありませんが、10~12歳くらいまでしてあげることが推奨されています。
12歳頃までは乳歯と永久歯が混合して生えているので、歯並びがデコボコしていて磨きにくい状態になっているためです。また、奥歯まできれいに磨くことが難しいという理由もあります。
子供が仕上げ磨きを嫌がる場合に関するQ&A
親が歌を歌いながら楽しく行うことや、ぬいぐるみやお人形を使って仕上げ磨きの真似をすることがおすすめです。
子供が激しく嫌がっている場合は無理に続けず、少し時間をおいてから再度試みましょう。無理に続けると歯磨き自体が嫌いになることがあります。
10~12歳くらいまで仕上げ磨きを続けることが推奨されます。永久歯が混在し歯並びが不規則な時期なので、しっかりと歯を磨くことが重要です。
まとめ
お子さんが小さい間は仕上げ磨きが家庭でのケアの基本となります。なるべくお子さんが仕上げ磨きを嫌がらないように、遊びながら楽しく行いましょう。
子供でも歯石は出来ますので、定期的に歯科医院で歯を磨いてもらうと、虫歯の予防にもなり安心です。子供時代に虫歯ゼロの子供は、大きくなっても虫歯が少ない傾向がありますので、親御さんはぜひお子さんの仕上げ磨きをしっかりマスターして、子供が嫌がらないように工夫して行いましょう。