歯と口のトラブル

顎関節症で絶対に避けるべき行動とは?

顎関節症で絶対に避けるべき行動とは?

顎関節症は、顎の痛みやクリック音、口の開閉困難などの支障をきたし、生活の質を低下させる原因となります。顎関節症の症状の緩和や悪化を防ぐために避けるべき行動についてご説明します。

顎関節症とは?

顎関節症(がくかんせつしょう)は、顎の関節や筋肉に不快な症状が出る病気で、顎の痛みやクリック音、口の開閉困難などの症状が特徴です。顎関節症を悪化させないために避けるべき行動についてご説明します。

顎関節症の主な症状

顎関節症の症状は個人によって異なりますが、一般的な症状には以下のようなものがあります。

  • 顎の痛みや不快感
  • 顎の関節からのクリック音やポッピング音
  • 口を開けるときの制限や困難
  • 頭痛、首や肩の痛み
  • 噛み合わせの違和感

これらの症状が見られる場合、早めに歯医者に相談することが重要です。

顎関節症でやってはいけないこと

顎関節症を悪化させてしまうようなことを行わないように注意しましょう。具体的には以下のようなことです。

  • 硬い食べ物を噛む
  • ストレスを溜める
  • 自己判断でセルフで治療をする
  • 無理な口の開閉
  • 悪い姿勢を続ける

やってはいけないこと1:硬い食べ物を噛む

顎関節症の患者にとって、硬い食べ物を噛むことは顎関節に大きな負担がかかります。以下のような食べ物は避けるようにしましょう。

  • ナッツ
  • フランスパンや硬いパン
  • 肉の固い部分
  • 生の野菜(特ににんじんやセロリ)

これらの食べ物を避け、柔らかい食べ物を選ぶことで、顎の負担を軽減することができます。

やってはいけないこと2:ストレスを溜める

ストレスは顎関節症が悪化する要因となります。ストレスが溜まると、無意識に歯を食いしばったり、歯ぎしりをすることがあります。これにより顎の筋肉に負担がかかり、症状が悪化します。ストレスを軽減するための方法を取り入れましょう。

  • ヨガや瞑想
  • 適度な運動
  • 趣味やリラックスできる活動
  • 十分な睡眠

やってはいけないこと3:自己判断でセルフで治療をする

自己判断での治療は、症状を悪化させるリスクがあります。顎関節症の治療は歯科医師の指導のもとで行うべきです。

  • インターネットの情報を鵜呑みにするのはやめましょう
  • 自分でマウスピースを作るのは危険です
  • 民間療法を試すことは自己責任になります

専門医の診断と治療計画に従うことが、顎関節症の改善には不可欠です。

やってはいけないこと4:無理な口の開閉

顎関節症の患者は、無理な口の開閉を避けるべきです。特に以下のような動作は控えるようにしましょう。

  • 大きなあくびをしないように気を付けましょう
  • 硬いものを無理に噛まないようにしましょう
  • 長時間の会話は控えましょう

これらの動作は、顎関節に余分な負担をかけ、症状を悪化させる可能性があります。

やってはいけないこと5:悪い姿勢を続ける

悪い姿勢は、顎関節症の症状を悪化させる一因です。特に以下のような姿勢は避けるようにしましょう。

  • 長時間の前かがみ姿勢は顎関節に負担がかかります
  • 首を前に突き出す姿勢は顎に負担がかかります
  • パソコンやスマートフォンの画面を長時間見るときは姿勢に注意しましょう

正しい姿勢を保つことで、顎関節への負担を軽減し、症状の悪化を防ぐことができます。

顎関節症の予防と対策

顎関節症の予防と対策には、日常生活での注意が重要です。以下のポイントを心掛けましょう。

  • 柔らかい食べ物を選ぶ
  • ストレス管理を行う
  • 専門医の指導に従う
  • 正しい姿勢を保つ
  • 適度な運動を取り入れる

これらの対策を日常生活に取り入れることで、顎関節症の症状を予防し、改善することが期待できます。

まとめ

顎関節症は、日常生活に大きな影響を与える病気ですが、適切な対策を行うことで症状を悪化させないことが可能です。顎関節症を悪化させないためにやってはいけないことをしっかりと理解し、歯科医師の指導のもとで治療を行うことが重要です。

この記事の監修者
医療法人真摯会 高槻クローバー歯科
院長 髙野 祐

2013年 岡山大学 歯学部卒業。2014年 岡山大学病院臨床研修終了

▶プロフィールを見る

高槻クローバー歯科

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック