審美歯科

ホワイトニングの危険性は?また避けるべき人は?

ホワイトニングの危険性は?また避けるべき人は?

高槻クローバー歯科・矯正歯科 歯科医師 髙野 祐

ホワイトニングに危険性がないかと聞かれた場合、歯科医院で歯科衛生士が行うオフィスホワイトニング、歯科医師の指導を受けた患者様が自宅で行うホームホワイトニングは、薬剤の安全性が高いと言えます。

ホワイトニングに危険性はある?

先程も申し上げましたが、きちんと正しく使用すれば危険性はありません。
通常、ホワイトニングの薬剤は、過酸化水素が含有されています。それが、皮膚や唇、歯茎に付着すると炎症を起こすトラブルに繋がりますので、ホワイトニングの薬剤は歯のみに使用するという点を守りましょう。

オフィスホワイトニングならば歯科衛生士がきちんとケアを行いますし、ホームホワイトニングの場合は、トレーからはみ出した薬剤はきちんと拭い、歯茎に付着しないようにすれば問題はありません。

ホワイトニングを避けるべき人は?

では、ホワイトニングの治療をやめた方が良いケースをご案内します。

1. 口腔内の状態が悪い方

虫歯、歯周病、知覚過敏、破折の歯がある方は、痛みを伴う可能性があります。お口の健康を取り戻してからとお考え下さい。

2. 妊娠中もしくは授乳中である方

まだ報告はありませんが、妊娠中や授乳中の場合は、影響を及ぼす可能性があります。ホワイトニングをされる際は、卒乳後とお考え下さい。

3. 子供

永久歯が全て生え揃っていない、もしくはまだ乳歯と永久歯が混合している混合歯列期のお子様には、歯の成長を妨げる可能性があります。成人の方が行う一般的なホワイトニングは、避けるべきです。

4. 無カタラーゼ症の方

ホワイトニング薬剤の主成分である過酸化水素を、体内で分解できない体質の方は、ホワイトニングは絶対に避けましょう。無理にホワイトニングを行うと、過酸化水素が体内に蓄積され、進行性口腔壊死という重い症状に陥る危険性が非常に高いです。

ホワイトニングとは

ホワイトニングとは、専用の薬剤で歯の着色汚れを落とし、歯をより審美的な白い色にするという治療法です。

通常、漂白と言えば、衣類の漂白など危険な薬剤のイメージがあると思いますが、日本の歯科医院で一般的に取り扱う薬剤は、用法容量を正しく守れば、安全性は特に問題はありません。ただし、海外製品をネット購入しホワイトニングを行おうとしている方は、安全性の基準をクリアできていない可能性がありますので、使用はおすすめしません。

ホワイトニングの危険性に関するQ&A

ホワイトニングの治療は安全ですか?

正しく使用すれば、ホワイトニングの治療は安全です。歯科医院でのオフィスホワイトニングや歯科医師の指導のもとでのホームホワイトニングは、安全性が高いと言えます。

ホワイトニングを避けるべき人はいますか?

ホワイトニングの治療を避けるべきケースは以下の通りです。口腔内の状態が悪い方、妊娠中または授乳中の方、子供(永久歯が全て生えそろっていない場合や混合歯列期のお子様)、無カタラーゼ症の方はホワイトニングを行わない方が良いです。

妊娠中や授乳中の場合、ホワイトニングはできますか?

妊娠中や授乳中の場合は、まだ影響が十分に調査されていないため、ホワイトニングは避けるべきです。ホワイトニングは卒乳後に行うことがおすすめです。

まとめ

歯のキャラクター

オフィスホワイトニングや、ホームホワイトニングは安全性が高いです。ただし、ホワイトニングを避けるべき方もいらっしゃいます。ご自身の状態が不安な場合は、定期健診やメンテナンスで来院の際、一度ドクターかスタッフにご相談ください。

この記事の監修者
医療法人真摯会 高槻クローバー歯科
院長 髙野 祐

2013年 岡山大学 歯学部卒業。2014年 岡山大学病院臨床研修終了

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高槻クローバー歯科

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック